ここ稚内市中央地区で、私たちは100年以上にわたり印鑑店を営んでいます。店の歴史をたどれば、その始まりは祖文の時代――つまり明治以前にまで遡ります。時代が移り変わり、街の姿が大きく変わっても、この場所に店を構え続けてきたのは、やはり中央地区が稚内の暮らしの中心であり、人の往来が絶えない場所だったからです。駅へ向かう人、役所を訪れる人、日々の用事で商店街を歩く人。そんな人々の手に渡る印を刻みながら、この街とともに歩んできました。
これからの展望については、特別な計画があるわけではありません。時代がどんなに変わっても、必要とされる限り、今の場所で静かに仕事を続けていけたらそれでいいと思っています。
●中央地区で起業しようと考えている方へ
願うのは、中央地区に再び若い人たちの声や笑顔があふれること。長い歴史を経てきたこの商店街が、次の世代にとっても魅力ある場所であり続けてほしい。新しく何かを始めようとする方々には、どうかこのまちを選び、にぎわいをつくっていってほしいと心から思っています。